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性病広辞苑

特集
2016年  12月の特集
頭痛について

・1.頭痛とは
日本人の身近にある頭痛ですが、ひどくなると生活に支障をきたす場合や、命にかかわる病気が隠れていることもあります。

頭痛と一言で言っても、その原因は様々で、それよって予防法や対処法が大きく異なるため、一歩間違えればかえって痛みが悪化するなど、逆効果にもなりかねません。

また、風邪の場合はウイルスの気道感染ですから、頭痛に加えて必ず熱や鼻やのどの症状が伴うと言われています。
症状が頭痛だけの場合風邪と考えるよりも、他の病気を疑ったほうがいいでしょう。

今回は頭痛の原因と予防法、対処法の一部をご紹介します。
・2.頭痛の種類
頭痛の種類を大まかに分けると…

■症候性頭痛
なんらかの病気が原因となって起きる頭痛

脳腫瘍、くも膜下出血や脳梗塞などの脳血管障害など


■片頭痛
脳の血管が拡がって痛む
<痛みの特徴>
・拍動性(脈拍に合わせてズキンズキン)
・頭の片側が痛む(両側の場合もある)
・痛みのピークに吐き気がすることも
・前兆がある場合も 閃輝暗転(星がチカチカ)、視野が欠ける、生あくび、肩こり、首すじのはり
・身体を動かすと痛みが強くなる
・遺伝することが多い

寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の強い刺激等が原因


■緊張型頭痛
頭の周りの筋肉が緊張して痛む
<痛みの特徴>
・頭をギューッと締め付けられるような痛み、圧迫感、重い感じがいつからともなくはじまりダラダラ続く
・後頭部を中心に両側が痛くなる
・首や肩のコリや目の痛みを伴う

筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起きる痛みです。


■群発頭痛
こめかみの血管拡張がおきて痛む
<痛みの特徴>
・慢性頭痛で最大級の強烈な痛み。目の奥がえぐられるよう、じっとしていられない
・決まった片側が痛む 特に目の奥が痛い
・持続時間は1〜2時間 ある期間毎日のように決まった時間に起こる
・直前に目のかすみ、首のはりなどの前触れがある
・目の充血、涙目、鼻水などの自律神経症状を伴う


その他にも頭部神経痛や労作性頭痛等、様々な頭痛があります。
・3.頭痛の対処法
頭痛の種類によって対処法は異なります。

■症候性頭痛
命にかかわることもありますので、このようなような頭痛の場合はすぐに医療機関を受診することが必要です。

■片頭痛
<対処>
・予防
自分の痛みを誘う誘因を避ける
規則正しい生活をして自律神経の働きを整える
痛くなりそうな時に冷やして安静にする
予防薬(発作回数が少ない人や鎮痛薬がよく効く人には必ずしも必要なものではありません)
・痛くなったら
暗い静かな部屋で安静にする(光、音は避ける)
こめかみや痛む部分を冷やす
こめかみや痛む部分の血管を圧迫する
鎮痛薬(病院や市販の薬)
カフェイン(コーヒーやお茶)

■緊張型頭痛
<対処>
・予防
症状の予防・軽快のためには、原因となる筋肉の緊張を解消すること、起こさせないようにすることです。
姿勢を正しくする
骨格・体型の歪みを改善する
枕を正しく選ぶ
ストレスコントロール
・痛くなったら
入浴や、こっている部分をホットパックなどで温める
マッサージや指圧
ストレッチでこりをほぐす
薬(鎮痛薬は効果が得られない場合が多い)

■群発頭痛
<対処>
群発期を予測して予防薬を飲む
鎮痛剤
100%酸素吸入が有効な場合もある(市販の酸素スプレーでは代用できない)
群発期はアルコールを避ける
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