・スギ花粉対策「舌下免疫療法」とは
国民の25%以上がスギ花粉症といわれる時代。
スギ花粉症に効く究極の治療法はまだないのが現状です。
「舌の下にスギ花粉の液を滴下してスギ花粉症を治す」
という治療法を新聞やテレビでみたことはありませんか?
これが舌下免疫療法です。
免疫療法とは、アレルギーの原因となるものを徐々に与えて、
それに対する抵抗力をつけるという方法がアレルギー免疫療法といいます。
免疫療法は、アレルギーに対して抵抗力をつける方法です。
免疫療法の方法に舌下(ぜっか)投与があります。
舌下投与は口にアレルギーの素を含み、抵抗力を高める方法です。
舌の下から吸収することで、アレルギー反応に対して免疫機能をもっている、
あごの下の左右にあるリンパ節にエキスが届きやすくなります。
スギ花粉に対して舌下免疫療法は有効な方法です。
・2. 舌下免疫療法の効果とやり方
治療を始めた全体の70〜80%の人に有効との報告があります。
そのうち10〜20%の人が舌下免疫療法で根治できる可能性があります。
全ての方が薬を飲まなくてすむ治療ではなく、少ない併用薬で症状を減らす治療です。
また舌下免疫療法を行うと、併用する花粉症の薬の量が少なくなります。
|舌下免疫療法のやり方
免疫療法は根本的な予防療法ですので、スギの花粉が飛んでいない季節時に行います。
シダトレンという名前のスギ花粉を含むエキスを舌の下にこの液を滴下します。
味は少し甘くて酸っぱいです。
舌の下に2分間保持した後に飲み込みます。
これを少しずつ濃度を上げながら投与します。
ある一定の濃度になったら、月単位で投与し、数年行い続けることで効果が出ます。