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2016年 4月の特集 食物アレルギーについて

・1.食物アレルギーとは

食物アレルギーとは、健常者に無害な食物内の特定たんぱく質に免疫系が過敏に反応して起こる病態のこと


全身のありとあらゆるところに発症し、主に以下のような症状があらわれる。

消化器系症状…嘔吐・下痢・腹痛

皮膚症状…蕁麻疹・湿疹

全身症状…冷や汗・めまい・発熱

呼吸症状…気管支喘息・呼吸困難


 
原因となる食物を食べてから症状が出るまでの時間は通常2時間以内ですが、なかには4~6時間以上過ぎてから症状が出ることもあります。

 

・2.アレルギーの主な原因食物

●鶏卵
∟鶏卵によるアレルギーのほとんどは、卵白によるものです。
生卵や半熟卵よりも加熱した鶏卵では症状が出にくい傾向があります。

●乳製品
∟牛乳のたんぱく質は、主にカゼインと乳清たんぱくです。
カゼインなどの主なたんぱく質は加熱してもこわれにくいため、牛乳は加熱すれば症状が出にくくなるということはありません。

●小麦
∟アレルギーを起こす小麦中のたんぱく質は、高温で加熱してもこわれにくいが、しょうゆ、みそなどの調味料は、発酵によってたんぱく質が分解されるため利用できます。(例外あり)
 
●甲殻類
∟原因たんぱく質(トロポミオシン)はエビ、カニ、シャコなどに広く分布するため、甲殻類アレルギーの場合は甲殻類全般で症状が出やすい傾向があります。

●果物類
∟キウイ、バナナ、バラ科の果物(モモ、リンゴなど)、ウリ科の果物(メロンなど)が原因となりやすく、ある種の花粉症をもっている人の場合、果物によるアレルギーを起こしやすいことがわかっています。
 
●ピーナッツ・そば
∟微量でも全身症状を起こし、ショック症状の割合が他の食物と比べると高い傾向があります。



・3.治りやすい食物と治りにくい食物

●治りやすい食物アレルギー
乳幼児期にみられる食物アレルギーで最も原因となりやすいのが鶏卵、乳製品、小麦です。
これらの食物アレルギーの場合は成長とともに治りやすく、3歳ぐらいには約50%、6歳ぐらいになると約80%のお子さんが食べられるようになるといわれています。

●治りにくい食物アレルギー
学童期から成人期になって初めてあらわれる食物アレルギーの場合は治りにくく、長く続くことも少なくありません。
このような食物アレルギーの主な原因食物は、甲殻類、果物類、魚類、そば、ピーナッツなどです。


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