2015年 2月の特集漢方について
1.漢方とは
漢方とは、もともと中国(漢)で発達し、
日本に渡って独自の発展をしてきた伝統医学です。
日本に渡って独自の発展をしてきた伝統医学です。
自覚症状を重視し、病気を身体全体の不調和ととらえ、
正しく整えることが目的とされています。
人が本来持っている病気と闘い、治す力(自然治癒力)を
高めることに重点がおかれています。
高めることに重点がおかれています。
治療に使われる漢方薬は、草根木皮を中心に動物由来のものや、
鉱物などの天然物(生薬)を組み合わせて作られています。
2.自分に合う漢方薬の見つけ方
漢方では、独自の理論に基づいて体質を診るオリジナルの“ものさし”があります。
それが「証(しょう)」と「気・血・水(き・けつ・すい)」です。
漢方では一人ひとりの病態だけでなく、体質を重んじて漢方薬が処方されるのです。
「証」とは、体力、病気に対する抵抗力のものさしのことです。
分かりやすくいうと、「その人の状態(体質・体力・抵抗力・症状の現れ方などの個人差)をあらわすもの」です。
「気・血・水」とは、不調の原因をはかるものさしのことです。
漢方では、「気・血・水」の3つの要素が体内をうまく巡ることによって、健康が維持されていて、これらが不足したり、滞ったり、偏ったりしたときに、不調や病気、障害が起きてくると考えられています。
3.漢方でケアする冷え症対策
「手足が冷たい」「体が寒い」「しもやけができる」など、冷えの感じ方も人それぞれ。
大人の女性の約半数が冷え症ともいわれています。
西洋医学では病気ととらえにくい冷え症も、漢方では治療の対象です。
●足冷えが強く、下腹部痛、月経痛がある場合
∟当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
●手足のほてり、足腰の冷え、月経不順がある場合
∟温経湯(うんけいとう)
●のぼせて、足冷えのある、肩こり、月経痛がある場合
∟桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
●疲れやすく、イラ立ち感があり、月経不順がある場合
∟加味逍遥散(かみしょうようさん)