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2017年  11月の特集歯周病について

1.気づかないうちに進行する歯周病

歯周病は、おもに歯肉が歯に接する付近に存在する歯垢中の細菌が原因で進行します。

 
歯肉と歯の間にできたポケットといわれるスペースが歯周病が進行するにつれ深くなり、細菌の増殖する空間が増え、歯肉を腫らし骨を溶かし、やがて歯は抜けてしまいます
 

「歯周病なんてまだ自分には関係ない」、そう思っていませんか?
実はある調査によると、
30代以上の約8割が歯周病と言われています。
口臭の原因の1つになるとも言われています。
多くの方は自分が歯周病であると自覚しないことが多いため、
気づかないうちに進行している、というのも歯周病のこわいところです。

歯周病は痛みや見た目の変化がほとんどないため、ケア意識が薄くなりがちですが、実は歯を失う原因第1位のこわい病気です。
大切な歯を守るためにも、しっかりと歯周病予防を行っていくことが大切です。

 

2.歯周病の治療方法

1.基本治療

原因である歯垢の除去および歯石の除去プラークコントロール)
歯の根の面の滑択化(スケーリング)
ぐらぐらする歯の咬み合わせの調整(ルートプレーニング)など。
 
これら基本治療により歯周組織が改善され、
ポケットの深さが浅く(2~3mm)維持されればメインテナンス(定期検診)に移行します。


2.外来治療

外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。
基本治療で一部ポケットの深さが改善されず、
ポケット内で細菌が生息し、
ブラッシングで除去できない状態や、
歯周病の進行が進んでしまった状態に対して行われます。


また、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術(再生療法)を行う場合もあります。
手術はそれぞれの病態にあった方法が適応されます。

3.磨き方のPOINT

1.毛先を磨くPointに確実にあてましょう。
最初は、鏡を見ながら毛先がとどいていることを確認するのも良いでしょう。
 
2.動かし方は?
小さく横にでも、縦にかき出す様にしても、円を描く様にしても、良いと思います。要は、歯と歯肉を傷つけることなくプラークを落とすことができれば良いのですから。
 
3.軽く磨く様にしましょう。
力を入れて磨くと歯ブラシの毛先が開いてしまいプラーク(歯垢)が落とせません。さらには、歯や歯肉を痛めてしまいます。力の目安は、毛束がまっすぐなまま歯面に当たる程度で良いのです。
 
4.細かく動かしましょう。
毛先を使って磨く方法がプラークの除去には効果的です。
ついつい大きく動かしがちですが、
歯には凸凹があるため小刻みに動かさないと引っ込んだ所には毛先がとどきません。特に、裏側や歯と歯の間を磨く時は、大きく動かすとせっかく入った毛先がでてしまいますので注意して下さい。
 
5.1ヶ所につき10回~20回ぐらい磨きましょう。
プラークは粘着性が高いため、2回~2回歯ブラシを動かした程度では落としきれません。1日に最低1度は、時間(5分以上)をかけてゆっくりと隅々の歯垢を取り除いて下さい。
可能であれば、毎食後磨くことが理想です。
とくに、寝る前に丁寧にゆっくりと磨くことが効果的です。