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性病広辞苑

特集
2015年  12月の特集
血栓症について

・1.ピルの最大の副作用「血栓症」
避妊だけではなく、生理中の苦痛を和らげる効果や子宮内膜症の治療にも有効な低用量ピル
多くの女性が活用しているが、その副作用で血栓症が起こる事を知っていますか?

血栓症とは、血管内で血液が血の塊(血栓:けっせん)を作って血管を塞ぎ、
それにより血流が閉塞してしまう病気です。
さらにこの血栓が脳の動脈につまると脳梗塞
心臓の動脈につまると心筋梗塞などを引き起こします。
足の静脈に血栓ができると深部静脈血栓症という病気を引き起こします。


低用量ピルを服用している人は一般的に何も服用していない人に比べ、
3倍から6倍血栓になる確率が増えるといわれています。

・2.血栓症の主な症状
・ふくらはぎが痛い・むくむ

・激しい頭痛がある

・胸が痛くて息苦しい

・激しい腹痛

・目がかすむ・視野が狭くなる

・舌がもつれる

・手足がしびれる

・失神

・けいれん



ピルを服用中にこのような症状が出た場合は、
すぐに婦人科の医師に相談しましょう。
血栓症のリスクを避けるためには、早期発見が有効だといわれています。

また血栓症になるもっともリスクが高い行動は、喫煙だといわれています。
予防のためには、水分補給をすることや、
長時間同じ姿勢を取らないことを心がけましょう。
・3.ピル本来のメリットを考えて血栓症予防を
本来、ピル血栓症になるリスクよりも、
その月経周期安定月経痛軽減ニキビ軽減がん腫瘍の予防など
非常にメリットが多いものです。

一番のメリットはピル避妊薬であり妊娠を防ぎ、
そのことにより血栓症リスク低下させるメリットを持ちます。

血栓症を気にするあまり、このメリットを得られないのは非常に勿体無いです。
症状の兆候に気をつけながら、上手にピルと付き合っていければいいですね。

しかし、血栓症リスク0%ではないので、
きちんと定期検診を行いピルを服用するのをオススメします。
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