2014年 6月の特集眼精疲労について
眼精疲労
今や当たり前のように多くの人が利用しているパソコン・携帯電話を利用する生活の中で、細かいものが見えにくい、眼の奥が痛むなどと感じることはありませんか?下記の症状に少しでも心あたりのある方は眼精疲労かもしれません。
~目の症状~
目が疲れる
ぼやける
かすむ
目が痛い
充血する
目が重い
しょぼしょぼする
まぶしい
涙が出る
~体の症状~
肩こり
倦怠感
頭痛
めまい
吐き気
不眠
食欲不振
疲れ目と眼精疲労の違い
「疲れ目」と「眼精疲労」では言い方が違うだけで同じものと捉えている人が多いのではないのでしょうか。厳密にはこの2つは別物なのです。
疲れ目はあくまで一時的な目の疲れです。例えば、3~4時間パソコンでネットショッピングをしていたとします。当然目は疲れていますね。そこで、休憩をしたり外の景色を観たり昼寝をしてみたりします。この時に目の疲れが解消し、身体への負担(例えば頭痛・倦怠感)もなければ一時的な目の疲れだったということになりますね。
それに対し、休息をとっても目の疲れがとれず、さらに頭痛やめまい・倦怠感など様々な症状が伴い、何日も継続しているようであれば眼精疲労の可能性がありますので要注意です。
これをみて分かるように「疲れ目」は軽度の症状、「眼精疲労」は重度の症状、と症状の重さが圧倒的に違います。ただの疲れ目でも適度にしっかりと休憩を取らないと体の症状も出始め、眼精疲労に繋がる可能性もあるので、日頃のケアがとても大切です。
原因
眼精疲労は様々な原因が隠れている場合があります。
●生活環境
∟パソコンや携帯電話・スマートフォンなどの使用による目の使いすぎです。
●目の病気
・ドライアイ
∟眼球の表面(角膜や結膜)が乾燥する病気です。目を酷使する人がなりやすく、眼精疲労を伴うことがあります。
・緑内障・白内障・その他眼位異常など
∟緑内障や白内障などが進行すると眼痛・頭痛・眼精疲労を起こすことがあります。また、目の視線が外側にずれている間歇性外斜視(かんけつせいがいしゃし)などでは、左右の視線を合わせるのに努力を強いられ、眼精疲労を起こすことがあります。
●精神的ストレス
∟ストレスがたまると高血圧、血行不良、胃炎、食欲不振などを引き起こすことがあるように眼精疲労を引き起こすことがあります。
対策
●環境を改善する
∟現代の社会では情報の90%以上を目から得ています。目を酷使する状況を少しでも減らす事を心がけましょう。例えば、パソコンに向かうときは照明の明るさを抑えめにし画面は上から見下ろすようにしたり、エアコン等の風は直接目に当たらないようにする事が大切です。
●温冷法
∟目の周囲を濡れタオルなどで温めたり冷やしたりして、目の周りの血行を良くしリフレッシュさせます。1回でもOKですが2,3回やると効果的です。
●ストレスを発散する
∟ストレスなどから引き起こされている眼精疲労は趣味やスポーツなどでストレスを解消しましょう。
●食べ物で対策
∟食べ物で目の健康を補い、眼精疲労を軽減する事ができます。
目に良い果物として有名なブルーベリーなどに含まれる成分がアントシアニンです。アントシアニンには目の中の網膜にある「ロドプシン」という物質を再合成させる働きがあります。
~アントシアニンを多く含む食べ物~
ブルーベリー
黒豆
ぶどう
なす
紫イモ
しそ
赤キャベツ
スイカ など
またビタミンAには、皮膚や粘膜の健康を保ち視力を正常に保つ働きがあります。ビタミンAも「ロドプシン」の生成に関わっており、不足するとものが見えにくくなる他、夜にものが見えにくくなる「夜盲症」になることがあります。
~ビタミンAを多く含む食べ物~
レバー
うなぎ
にんじん
銀たら
ほうれん草
ほたるいか
あん肝
チーズ など
眼精疲労は現代病などといわれますが、私達は知らず知らずのうちに目を酷使しています。上手にケアしながら疲れ目や眼精疲労とうまく付き合っていきましょう。